伊丹竹野子第2句集『愛の花言葉 三六六日』

f0141371_22123548.jpg

「帯 文」
人は、陰と陽の不可思議な結びつきを得ることによって、愛に安らぎ・恋に身を焦がしつつ人生を全うします。
「愛を与え・恋を慈しむ」が人生の花!「愛の花言葉・三六六日」を、何卒ご笑読下さい。

(本文三六六句から抜粋)
1月1日 福寿草(永遠の幸福)      
ほのぼのと寿ぐものよ福寿草  
2月2日 ムスカリ(黙っていても通じる人) 
ムスカリや笑みを絶やさぬつまの顔
3月16日 沈丁花(甘味な思い出)     
沈丁の香に酔い痴れる恋の道
4月15日 薔薇(愛を誓う)        
薔薇園のばらデュエットの雨の中
5月13日 都忘れ(強い意志)       
都忘れ身近に咲きて遠き花
6月16日 沙羅の花(愛らしい人)     
相傘で待つや落花の沙羅双樹
7月12日 煙草の花(孤独が好き)
禁断の木の実食べけり花煙草 
8月28日 黒百合(恋・呪い)
黒百合のゆらりゆらりと闇夜かな
9月15日 鬼百合(富の蓄積)
鬼百合のみな反り返る白昼夢
10月10日 茜草(私を思って)
逢へぬ日の朝な夕なの花茜
11月14日 紅花(大切な思い出)
妹山へ心猿放つ紅葉宿
12月27日 寒桜(憧れの人)
豊かなる乳房に見立て寒桜


 ーーあとがきよりーー
 二十数年前の正月、京都の知人宅を訪れたとき、隣家の千葉真一氏宅の玄関前に、鉢植えの福寿草が蕾を膨らませ、馥郁たる初春の悦びをもって迎えてくれた。新玉の寿ぎと相まって幸せな気持ちで眺めている内に、ほっと浮かんだのが『ほのぼのと寿ぐものよ福寿草』の一句である。その後『愛の歳時記』(黛まどか編著)に出合い、さらに、同人誌「ににん」に参加して間なしの頃に、代表の岩淵喜代子氏から頂いた色紙「逢ひたくて蛍袋に灯をともす」の一句が恋の句づくりに拍車をかけることになった。
 このような出合いを得てより今日まで「愛と恋」をテーマに据えて一句を積み重ねて来たものである。しかし、一年366日に仕分けするには、季節の移ろいに合わすことに無理のあることを否定することが出来ないが、
これからも、一期一会の出合いに、絵心・歌心を通わせ合い。人と自然に対して、優しく温かい思いやりのひと時を、一齣づつ積み重ねて行くことを生涯の課題として、歌詠み鳥に学び続けたいと思っている。
 花や花言葉は『花の大歳時記』(森澄雄監修)、『日本大歳時記』(水原秋櫻子・加藤楸邨・山本健吉監修)、『俳句の花図鑑』(榎本一郎監修)、『誕生花と幸福の花言葉366日』(徳島康之監修)そのほか、各種の俳句雑誌及びネット上の花言葉などから採用させて頂きましたことを記させて頂きます。
 句集の上梓にあたって、「文學の森」の皆さに格別のご指導を頂きました。厚く御礼申し上げます。

平成23年・春 一峯庵にて          伊丹竹野子

*発行所: 株式会社「文學の森」 2011年
*定 価: 本体 1、500円+税
[PR]
by owl1023 | 2012-04-05 22:13 | 伊丹竹野子著書


<< 第五句集『白雁』 ... 評伝『頂上の石鼎』  深夜叢書 >>