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句集

伊丹竹野子著 句集 『ら・ら・ら恋蛍』

帯文 人は、生まれてから死ぬまで、恋路を辿りつつ生きています。
    想像から体験へ! 体験から願望へ! と発情してゆく恋の魔性を赤裸々に、
    十七文字に託して贈る「恋の歳時記」第一弾をご笑読下さい。

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句集抜粋
  B面の夏に焦がれし良夜かな
  昆陽池から琵琶湖へ鴨の百夜かな
  侘助や男にもある悩みごと
  逸物を握り締めたる手の温くみ
  あのときの阿吽の呼吸春満月
  恋さんを迎へ入れたる冬至風呂
  朝日子に身を俏しゐる実梅かな
  立待やきみのあそこはぼくのもの
  花冷の乳房にかほを埋めてをり
  耳朶を噛むや星降る皇子山
  百夜への山険ひとつ初しぐれ
  あるときはグラヂオラスのやうな恋

日本文学館 2005年刊
by owl1023 | 2007-07-07 19:01 | 伊丹竹野子著書


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