句集

岩淵喜代子 句集 『螢袋に灯をともす』 
2001年度の四季出版「俳句四季大賞」第一回受賞

帯文   第一句集『朝の椅子』以降から13年間間の作品を収録。亡き師・原裕への哀悼の意をこめて御前にささぐ第二句集。虚脱喪心の日々を経て、新たなる俳句への出発。




f0141371_23574215.jpg
句集抜粋
    蝙蝠やうしろの正面おもひだす
    裸子のつまみどころもなかりけり
    噴水の虹は手に取る近さなる
    空腹や海月はゆらす身のすみずみ
    ポンペイの蜥蜴はいつも濡れてゐる
    新涼の馬ふりかへりふりかへり
    身ほとりに鳴子の縄をめぐらしぬ
    軒下に何もかも吊る冬日かな
    空也忌の闇が動いてくやうな
    太古より壺は壺形初明り
    終の雪白樺に降り馬に降る
    にはとりは春の嵐の下くぐる
    春深し鳥に背筋のあることも
    大空の端は使はず揚雲雀

ふらんす堂 2000年刊
[PR]
by owl1023 | 2007-07-06 00:28 | 岩淵喜代子著書


<< 共著 エッセイ集 >>